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10月11日-2
クルーズの予約はできたが、ランチ席は一杯で、ランチ無の席となった。 12時半に、船は港を離れ、これから3時間ほど島の間を縫って、サウザンド・アイランズを回る。暫くすると、2階席では ランチが始まったようで、隣の席に座った日本人女性と韓国人女性の2人組も町の中華料理屋さんで買ったというランチボックスを とりだす。プ〜ンといい匂い。思わず私達のお腹がクゥ〜と鳴ってしまう。 決して、聞こえはしなかったと思うが・・・。その人達は、少し食べますか?と親切に聞いてくれた。 けれど、私達は、「この船を下りてから食べるので、結構です」と断った。撮影してウロウロしている間にドンドンお腹が空いてくる。 「あ〜、断わらんといたらよかった」と後悔。
船は、大きな島から小さな島を縫って進んでいく。島の上にはお人形さんが住んでいるような別荘が、チョコンと建っていて なんとも可愛らしい。船中では、英語とフランス語でガイドをしているのだが、バンジョーの生演奏もあって、あまりよく聞き取れない。 そこで、黒い服を着た女性の船員さんにいろいろと聞いてみた。 彼女の答えによると、島の数は1864もあり、木が最低2本生えていないと島と認めないそうだ。結構多いなぁ〜。小さな島なら、家付きで6万カナダドルくらいだという。「ねえ、ねえ、あの可愛らしい家の島なら、きっと500万円くらいで買えるんじゃない。どう?2人でお金出し合って買おうよ!」「買ってどうするんネン。ボートがないと町に買い物に行かれへんで〜」と2人で冗談をいいあった。
席に戻って、さっきの2人組の女性に話しかける。 彼女たちは、トロントで部屋を共同で借りて、ワーキングホリデイをしている。 今回は3日間の休暇をとって、この付近を回り、バスでトロントに帰ってしまう。そのため、サウザンド・アイランズ観光の目玉と なっているボルト城には行く時間がないのだと。 「ん、ボルト城?」
彼女は、観光案内所で貰ったパンフを取り出し、ニューヨークのホテル王で百万長者のボルト氏が、 1900年、東部サウザンド・アイランズの島を買い、そこに奥さんのために120室もある中世風のお城を建てた話をしてくれた。 お城は、4年後にほぼ完成したが、奥さんが亡くなってしまったため、以後73年間使われないまま放置されたという。 ただ、ここで使おうとしたドレッシングは、サウザンドアイランド・ドレッシングとして広まっていった。 1977年、観光会社がお城を買い取り、ボルト城として、一般に開放されるようになった。 島に行くには、キングストンからでなく、50キロほど離れたガナノクエか、または、アメリカ側から船に乗らなくてはならない。 等々・・・「へ〜っ、120室〜!それをプレゼント!それも73年間もホッタラカシ!凄い、金持ち〜!ええなぁ〜」 とため息混じりに言う私達であった。

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